自主休職

症状はさらに悪化し、会社でも数回のパニック発作を起こした私は、このままでは仕事にも支障をきたしてしまうと「1ヶ月間自主休業」という選択をしました。自分で勝手に決めて社長に「明日から1ヶ月休みます」と言ったのですから、なんとも困った社員ですね。

皆さん同じだと思いますが、考えてみれば幼稚園から小学校、中学校、高校、大学、会社とずっと休みのない人生を続けてきたのです。このへんで少し人生を休んでみるのもいいんじゃないか!もしかしたらパニック発作も治まるかもしれないし… 「自主休職」の続きを読む…

病院ジプシー

それから症状が改善される様子もないまま、大学病院や書籍で知った専門病院、良いといわれる病院をに片っ端から通院する苦しい「病院ジプシー」時代が始まりました。

たいがいの病院では「自律神経失調症」と診断され、抗精神剤や精神安定剤などを処方されるだけの対症療法だけで、まともに病気扱いをしてもらえない病院も多かったのです。

内科的な検査、血液検査をはじめ心電図や脳波などあらゆる検査をしてみても何ら異常が見られなかったことは言うに及びません。 「病院ジプシー」の続きを読む…

最初のパニック発作

私が最初のパニック発作に襲われたのは忘れもしない25歳の秋。
結婚して1年。まだ若く、将来に不安の影などないばかりか、デザイナーとしての仕事も順調で、人生まさに順風満帆の時でした。

それまで歯医者以外は医者にも通ったことがないくらいの健康体だったので、仕事にはいささか無理をしていたかもしれませんが、2、3日前からノドが詰まったようになり、なんとなく呼吸が苦しいような感じがしていました。

今思えば、それがパニック障害の前触れだったのでしょうね。 「最初のパニック発作」の続きを読む…

出来ることは自分でさせよう

パニック障害の患者さんだからといって、何から何まで面倒をみるというのも考えものです。パニック発作に見舞われていない時の患者さんは、健常者と同じように生活できるものです。家族の協力の下、自分でできることは自分でケアさせるようにしましょう。

食生活もバランスを考えたメニューにし、1日3食きちんと食事をとり、早寝早起きのリズムをきちんとして、規則正しい生活を送るようにしましょう。そうすることで生活の質が変化し、パニック発作を起しづらい身体が作られていくのです。 「出来ることは自分でさせよう」の続きを読む…

目の前でパニック発作を起こしたら

突然目の前でパニック発作を起こされたら、だれでも慌ててしまうでしょう。特にはじめて目にするパニック発作の症状は、予想外にすさまじく感じるものです。しかし、その気持ちは絶対に態度に出してはいけません。

なぜなら、周囲が怯えたり慌てたりすることによって、患者本人まで更に慌ててしまい、パニックに加速度がついてしまうからなのです。

患者さんがパニック発作をおこしたら、気を落ち着け患者さんを思いやるような行動をしましょう。しっかりと手を握って背中をさすってあげてもいいですし、そばにいるので安心するようにと伝え、心配ないということをわからせてあげましょう。 「目の前でパニック発作を起こしたら」の続きを読む…

話を聞いてあげよう

人間はコミュニケーションすることで自己を確認できる唯一の動物です。誰も1人では生きていけず、自分の事をみんなに見て欲しい、話を聞いて分って欲しいと思っています。そして自分の考えや行動を肯定し、評価して欲しいと考えるものなのです。

パニック障害の患者さんも例外ではありません。話を聞いてあげるだけで、患者さん本人の気持ちが少し和らぎます。自分の不安や苦しさを誰かに話し、分かち合って欲しいのですね。この時注意すべき点は、あくまでも聞き役に徹するということです。 「話を聞いてあげよう」の続きを読む…

頑張れと言わない優しさ

パニック障害患者の家族に求められることは、病気への理解です。頑張れ頑張れと尻を叩くようなことは、患者さんに焦りを感じさせるばかりか、病気の治療にも差し障ることがあるので、注意が必要になります。

何度も書きましたが、パニック障害の患者さんは、常に不安と恐怖にさらされています。
では「頑張れ」や「大丈夫?」という普通ならやさしい励ましの言葉が、パニック障害に関してはなぜ逆に作用してしまうのでしょうか? 「頑張れと言わない優しさ」の続きを読む…

病院へは同行しよう

パニック障害だからといって、腫れ物に触るような態度をとる必要はありません。だからといって、見て見ぬふりも患者さんに孤独感を感じさせ「誰も理解してくれない」と自信を喪失させる原因にもなりかねないので、さけたいですね。

患者さん本人はとても苦しい思いをし、不安や恐怖の世界にいるんだ、ということを理解して、暖かく広い気持ちで接するようにしてあげましょうね。

病院への診察には、できれば同行しましょう。患者さんと一緒に家族が医師の話を聞くことによって、パニック障害という病気をより深く理解することができ、患者さんの不安や症状に対しての対応を身につけることも出来るのです。 「病院へは同行しよう」の続きを読む…

無理強いは禁物

パニック障害の患者さんの家族や、周囲の人達に一番必求められることは、病気への理解です。パニック障害がどんな病気なのか、正しい知識を持って偏見の目で見ず、広い心で接するようにしましょう。

パニック障害は患者さん本人だけではなく、家族も一緒に向き合わなければならない病気です。傍目には何でもないように見えても、患者さん本人はとても苦しい思いをし、不安や恐怖の世界にいるということを理解してあげましょうね。

また家に閉じこもり気味だからといって、外に散歩に出ようと無理に誘ってはいけません。なぜならパニック障害の患者さんが必ずもっている症状に、またパニック発作が起きるのではないかという「予期不安」というものがあるからです。 「無理強いは禁物」の続きを読む…

うつ病の治療が先決

どうにもやる気が出ない、体調も優れず夜も良く眠れないし、会社にも行きたくない。
そんな症状が出てきたら、パニック障害からうつ病を併発した可能性を疑ってみるべきでしょう。

パニック障害からうつ病になってしまった時には、まず先にうつ病の治療を行い、うつ病が完治した後に、前向きにパニック障害の治療に取り組めるようにしていきます。
うつ病は、治療が遅れると治りづらくなりますので、早めに治療を開始しましょう。

具体的には、副作用の少ないマプロチリンなどの軽めの抗うつ薬を使用します。そしてできるだけ心の休養をとり、また、重度の場合は三環抗うつ薬のイミプラミン、クロミプラミンなどで本格的にうつの治療をする場合もあります。 「うつ病の治療が先決」の続きを読む…